ゼロクリック検索

ゼロクリック検索とは?

ゼロクリック検索 とは、検索クエリに対する回答が検索結果ページ(SERP)トップに表示され、ユーザーがその他ページをクリックすることなく終了する検索を指します。つまり、ゼロクリック検索 では、検索をする目的がSERP画面のトップで完結します。

例えば、下図のように「イギリス女王の年齢」、あるいはもっとシンプルに「女王 年齢」などと検索すると、トップにその回答が表示されるので、それ以上他のサイトをクリックする必要がなくなります。

Search Visits

ゼロクリックで得るSERP上の情報を、「クイックアンサー」「ナレッジボックス」「フィーチャー・スニペット」「トップストーリー(ニュース)」などと呼びます。

_ゼロクリック検索でSEOやPPCの戦略はどう変わる?

顕著な増加を見せるゼロクリック検索で、SEO施策は複雑化しています。実行された検索数(ボリューム)と、検索結果のクリック数に大きな乖離が出るからです。2019年6月、全ブラウザを通じて行われたGoogle検索のうち、初めてゼロクリック検索が過半数に転じました。これにより、今後のSEO戦略は、「ダイレクトな検索トラフィックは少ない」という想定の元に最適化されなければなりません。つまり、企業サイトの最適化は、下記2つの視点から検討されるべきだと言えます:

  1. 自社サイトへの検索トラフィック(CTR)への最適化
  2. サイトへ検索トラフィックを生み出さないゼロクリック検索への最適化

 

_本指標は、誰にとってどんなインサイトを提供するか

SimilarWebの ゼロクリック検索指標を使って、サイト訪問数やエンゲージメントを生み出すキーワードの最適化を行うSEOやPPCなどサーチ戦略に役立てることができます。トラフィック量の獲得が主要な目的である場合、より「クリック率(CTR)」の高いキーワードを優先しましょう。

プロのヒント:

検索ボリュームが多く、同時にゼロクリック検索率の高いキーワードは、検索訪問やクリックが発生しないとしても、消費者の注目が高いキーワードであることを意味します。

 Screen_Shot_2020-03-04_at_5.04.34_PM.pngFound on the SimilarWeb platform in Keyword Analysis (Organic and Paid pages)

 

_ ゼロクリック検索は絶好のブランディング・チャンス

もちろん、悪いことばかりではありません。現時点では、全検索ボリュームの半分近くは、まだサイトへのトラフィックを生み出しています。多くの場合、ゼロクリック検索では、定義的あるいはより簡潔 な情報を求めるクエリで、高い購買意思を伴う検索ではありません。SimilarWebのゼロクリック検索指標を活用することで、企業にとっては、「ゼロクリック」以前には存在しなかったブランディング・チャンスを得る絶好の機会と考えることもできます。

  • コンシューマー・ブランド:消費者がサイトをクリックしなくても、直接SERP上で自社ブランドの知名度を拡大できる。
  • ブランド信頼性:「ナレッジボックス」や「フィーチャースニペット」内で関連性の高い情報を提供することで消費者の信頼を得る。
  • ローカルサーチ:ゼロクリック検索のローカルサーチは、物理的な客足(フット・トラフィック)を生み出す可能性が大きい。例えば、「コーヒショップ」で検索を実行し、SERPの「ナレッジボックス」に表示された店舗を実際に訪れるなど。

 

ゼロクリック検索指標はSimilarWebのどこで利用できる?

ゼロクリック検索指標は、製品プラットフォームの下記セクションで利用可能です:

  • 検索キーワード分析(オーガニックおよび有料ページ)
  • マーケティングのワークスペース > キーワードリスト

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 SEO、PPC などキーワード戦略についてより詳しく知るには?

 キーワード分析 | スタートガイド で、SimilarWeb キーワード分析 の使い方をご紹介しています。あらゆるキーワード、および検索エンジンで、匿名の行動データから取得された実際のトラフィック量に基づいてデジタルマーケットシェアを明らかにすることができます。 

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