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セグメント分析は、ウェブサイトのURLの特徴点に基づいて分析対象をセグメントすることで、特定の製品やカテゴリー、トピック、ブランドなどのトラフィックを分析するツールです。
セグメント分析は、分析対象をウェブサイトの特定のセグメント(領域)に絞り込むことで、貴社にとって最も関連性の高いインサイトを明らかにします。このツールを使用すると、次のことが可能になります。
セグメント分析は、マーケティングおよびセールスマネージャー、データ分析、BIのスペシャリストが戦略を最適化するための強力なツールです。特に小売、CPG、旅行、通信、金融サービス、代理店、インベスターといった業界での活用が見込まれます。
セグメント分析を始める前に、分析したいウェブサイトにアクセスし、URLの構造を確認します。
例えば、boohoo.com/womens/dresses は女性用のドレスフォルダーを指しており、ドレスはwomensフォルダー内にあります。また、イブニングドレスはdressesフォルダのサブフォルダ、つまりboohoo.com/womens/dresses/evening-dresses の中にあります。
このようにサイトのURL構造を理解した上で、セグメント分析に進みます。手順は以下の通りです。
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+新しいセグメントをクリックして、新しいセグメントを作成します
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分析するウェブサイトのURLを入力し、セグメントタイプを選択。セグメントに名前をつけて、次へボタンをクリックします
セグメントタイプは以下の5種類です。ユースケースに合わせて選びます。
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カテゴリー/事業部門: 特定のカテゴリにおける、カタログ、製品、チェックアウトの各ページに対する訪問数を設定する場合。例えば、ナイキのメンズシューズなど。
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コンバージョン目標: ファネル内の特定のステップに到達した訪問数を表示する場合。例えば、製品ページ、チェックアウト開始、チェックアウト終了などが該当。
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ブランド: 指定されたブランド関連ページの訪問数を表示する場合。例えば、bestbuy.comにおけるSonyブランドへの訪問数などが該当。
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トピック: 特定のトピックに関連するページへの訪問数を把握してトレンドを把握する場合。例えば、nike.com内におけるlightweightが該当。
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その他: 上記以外で、ウェブサイト上の特定のページをグループ化する必要がある場合。
注: 各セグメントタイプのユースケースの詳細は、以下の説明をご覧ください。
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セグメントルールを設定する画面に遷移します。ここで文字列、カスタム文字列、特定のURL、フォルダを含む/除外する設定を行います。多くの商品名を指定したいような場合は、CSVファイルからカスタム文字列を一括でインポートすることも可能で、CSVテンプレートは同じ画面からダウンロードすることができます。
注: セグメントを保存すると、セグメント分析ページにリダイレクトされます。そこで、国や期間を設定することができます。
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国を選択します
注: 契約内容に基づいた国フィルターを設定します。シミラーウェブは多くの国のデータを保有していますので、興味のある市場に対応した国フィルターの利用が可能です。
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確認して公開するをクリックすると、セグメントシェアと月間セッション数、セグメントを公開するボタンが表示されます。このままセグメント分析ページに進む場合は、セグメントを公開するをクリックします。
セグメント比較
セグメント分析ページの最上部セグメント名の右にある+ 比較するをクリックすると、比較したい他のセグメントを最大25個まで追加することができます。比較結果は名前をつけて保存することで、セグメント分析のホームページからいつでも分析結果を確認することができます。
セグメント分析では、以下のデータからインサイトを得ることができます。
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セッション数(訪問数): セグメント内のページを少なくとも1つ通過した訪問
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平均ユニーク訪問者数: セグメント内の少なくとも1ページまたは複数のページを訪問したユーザー数の平均値
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平均ページビュー数: セグメント内のページの平均ページビュー数
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訪問あたり平均ページ数: 1訪問で閲覧されたセグメン内のページ数の平均値
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平均滞在時間: ユーザーがセグメント内のページに滞在した平均時間
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直帰率: セグメント内の1ページだけ閲覧した後に離脱したユーザーの割合。詳しくは用語解説をご確認ください。
*注: ユーザーがセグメント内のページを訪問した後、ドメイン内の別のページを訪問した場合(それがセグメントに含まれていない場合でも)、それは直帰訪問とはみなされません。ユーザーがドメインから離れる場合にのみ、その訪問は直帰としてカウントされます。
直帰率が低いほど、そのセグメントのパフォーマンスが、カテゴリーや事業部門よりも優れていることを示しています。参考資料としてブログ記事、Bounce Rate: Understanding, Measuring, and Tracking for Growthもご覧ください。
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セグメントシェア: ウェブサイトの合計訪問数に対してセグメントへの訪問数が占める割合。この指標からは、セグメントで指定した領域のアクティビティがビジネスに対してどの程度のインパクトがあるかを理解することができます。
注:
当月最新データを含めるを有効にすると、最新のトレンドを把握することができます。
各指標で表示される変化率は、選択した期間の最初の月と最後の月に基づいて計算されます。グラフセクションでは、セグメントへのトラフィックの推移(1ヶ月から2年までの時系列での変化)を見ることができます。
セグメントのトラフィックとエンゲージメントの指標は、日次、週次、月次の粒度で確認できます。
セグメント分析に適した4つのユースケースをご紹介します。
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カテゴリ/事業部門 – OTA、旅行会社における特定のカテゴリー(例:tesco.comの飲料)や事業領域(例:航空)のパフォーマンスを理解する。他社とのパフォーマンスを同一条件で比較することが可能です。
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ブランド – 小売サイト(例:sephora.comのDior)、旅行代理店(例:booking.comのMGM Resorts)、通信事業者(例:Verizon.comのSamsung)など、ブランドがどの程度成功しているかを明らかにする。
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トピック – cnn.comにおけるトランプ、コロナウイルス、貿易戦争など、特定のニューストピックがどれほど喧伝され、人々が注目したのかを評価する。
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コンバージョン目標 – セールスファネルを包括的に把握するために、コンバージョンされた訪問者(例:サンキューページにたどり着いた訪問者)やチェックアウトプロセスを開始または完了した訪問者など、主要なパフォーマンス指標を測定する。
特定のページのパフォーマンスを指標化することで、指標の変化から何がうまくいっているのか(そして何がうまくいっていないのか)を理解することが可能になります。
例えば、Asos.comに対してMissguided(ブランド)+dress(カテゴリ/事業部門)+satin(製品タイプ)という設定のセグメントを作成することができます。
セグメント分析のデータを日常業務でどのように活かせますか?
分析データは以下のように活用することができます。
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カテゴリーや事業部門、ブランドへのトラフィックのほか、ウェブサイト全体のコンバージョンパフォーマンスを正確かつ包括的に把握することができます。
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自社の製品やカテゴリー、事業部門のパフォーマンスを、小売業者や競合他社と比較・評価することで、自社の成長機会や改善の余地がある分野を特定することができます。
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特定のマーケティング活動(プロモーションやショッピングイベントなど)やトレンドのトピックの影響や変化を時系列で定量化することで、オーディエンスの行動変化に合わせてコンテンツを最適化します。
ウェブサイトへの訪問数がどのくらいあれば、セグメント分析が可能ですか?
前月の実績で、デスクトップの訪問数がワールドワイドで15K(15,000)あれば、セグメント分析の対象となります。
注: あるサイトの月間訪問数が、過去には15K以上であっても、直近の月だけその閾値に届かなかった場合、今月はそのサイトはセグメント分析で利用できません。こうしたケースでも、サイトが閾値を超えた場合、翌月は利用可能になりますので、翌月のデータリリースに注目してください。
セグメント分析のデータはAPI経由で取得可能ですか?
標準の API エンドポイントを使用すると、セグメント分析のトラフィックとエンゲージメントの指標をレポートや分析ワークフローに統合することができます。例えば、Google Data Studio や Tableau などのデータ可視化ツール内でセグメント分析のデータを表示し、データソースをシームレスに一元管理することができます。詳細には、APIの技術資料をご確認ください。
アカウント内で作成したセグメントを共有するにはどうすればいいですか?
新しく作成したセグメントは、自動的に「共有セグメント」に保存されます。アカウント内のユーザーは、保存されたセグメントをコピーして自分で編集することができるので、チーム間のコラボレーションを促進し、貴重な時間を節約することができます。
セグメントを比較する場合は、マイセグメント(MY SEGMENT)を選択するか、アカウントのセグメント(ACCOUNT SEGMENT)(アカウント内に保存されたセグメント)のリストからセグメントを選択することができます。
play.google.comのようなサブドメインを解析することはできますか?
はい、解析できます。より具体的で詳細なデータをセグメント分析から取得できます。
セグメント内のメインの設定と別の設定(例えばサブフォルダ)内のページへの訪問があった場合に、訪問数は2とカウントされますか?
訪問者がセグメント内の少なくとも1つのページを訪問した場合、セグメントへの1人の訪問者としてカウントされます。同じユーザーがセグメント内の複数のページを訪問した場合でも、セグメント全体への訪問者は1人としてカウントされます。
セグメント分析はデスクトップとモバイルの両方で利用可能ですか?
現在は、デスクトップデータのみ利用可能です。
ワールドワイドフィルタは利用可能ですか?
はい、利用可能です。
新しいセグメントを作成する際に、"このクエリで表示される情報は、一部非表示となります。" あるいは"一致するフォルダが見つかりませんでした" という警告メッセージが表示されます。これはどういう意味でしょうか?
ウェブサーバーにrobots.txtが設置されていない場合に、このメッセージが表示されます。robots.txtは、検索エンジンのクローラーに対して指示を出すためのファイルで、収集できる情報とできない情報をクローラーに伝える役割を担います。このファイルがないサイトに対しては、セグメント分析の画面で文字列やフォルダを表示する際に、個人情報(PII)や共有できない機密情報をURLに表示しないように、シミラーウェブはクロールを行わないため、この警告メッセージを表示しています。
ユーザーが人事異動などでチームを離れた場合に、そのユーザーが作成したセグメントを有効にしておく方法はありますか?
セグメントの所有者がチームを離れることになり、そのセグメントを他のメンバーにも残しておきたい場合、離れる人のメールアドレスを変更することができます。この場合、その人のアカウントはアクティブなまま維持され、他の人がそのアカウントを引き継ぐことになります。
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