本指標が利用可能なセクション:
[ウェブサイト分析] > [サーチトラフィック] > [キーワードフレーズ]
[キーワードフレーズ]は、自社ビジネスに最もインパクトの大きい検索キーワード(単体および組合せ)を理解するために非常に重要な指標です。本ガイドでは、検索キーワードとその組合せについて、またそれらがサイトに送るトラフィック割合の理解について説明します。
主なトピックは下記の4つです:
データ
[キーワードフレーズ]は、分析対象ウェブサイトにトラフィックを発生させているキーワードを表示します。また、それらキーワードが単体、および別単語との組合せで発生させているトラフィックが全体に占める割合を表示します。
シングルキーワード
シングルキーワード(単体キーワード)と右側に表示される割合は、そのキーワードが単体として、およびその他語句との組合せで発生させているトラフィック総量を表します。
例えば、CNNのサイト(cnn.com)でキーワードフレーズを見ると、「news」という語句が、全トラフィックの6%以上を占めています。ここには、「news」という単一キーワードに加え、「world news」「cnn world news」「breaking news headlines」「live breaking news」など「news」と組合せで検索されているトラフィックが含まれています。
複数のキーワードフレーズ
2つ以上の語句が組合せで表示されている場合、右側に表示される割合は、その組合せのみから発生するトラフィック割合を表します。下記の例に示す通り、「news world」の検索結果と「world news」の検索結果は若干異なり、ここでは語順も考慮されます。
「news world」
「world news」
比較モード
キーワードの組合せという視点で、自社と競合社を比較することができます。プラットフォームのトップバーに競合サイトを追加することで、自社と競合社が各キーワードから獲得するトラフィック割合を理解します。特定のキーワードフレーズ(組合せ)で誰がトラフィックをリードしているか、キーワードの競合情勢が理解できるようになります。
比較モードを上手な活用法の一つが、ロングテールキーワード(3つ以上のキーワード組合せ)の分析です。競合サイトにトラフィックを生み出しているロングテールキーワードで、自社サイトが全くトラフィックを獲得できていないものはどれですか?ブランドキーワードを除外設定にするか、一覧上部のウィンドウからマニュアル入力で除外し、自社が今後獲得すべき(し得る)キーワードの組合せを特定しましょう。
インサイト
キーワードフレーズ分析で得ることのできるインサイトは主に3つです。
- 各キャンペーンで最もSEO効果=ユーザー獲得率の高いキーワードの特定
- それぞれのキーワードフレーズ(組合せ)で獲得可能なトラフィック量の推定
- 競合社がトラフィックを獲得しているが自社にはトラフィックを発生しないロングテールキーワードの発見
下記グラフは、[キーワードフレーズ]セクションのキーワード分析方法を例示したものです。「news」のようなシングルキーワードは、獲得費用が高く、競争も激しいキーワードですから、こうしたキーワードで競うのはROIの観点から非常に難しいチャレンジだと言えます。とはいえ、上記で述べたとおり、シングルキーワードが獲得するトラフィック割合からは、他の語句との組合せキーワードが獲得し得る、潜在的なトラフィック量を推計することができます。ですので、ここを出発点として低コストかつハイリターンのキーワード戦略を立てるのも良いでしょう。
では、[キーワードフレーズ]セクションで得たインサイトは、日々の業務にどのように活かせるでしょうか。
- 競合サイトにトラフィックを発生させているロングテールキーワードで、PPCキャンペーンを実施
- トラフィック量の多いキーワードを複数選び、それに即したウェブコンテンツを作成
- 検索されるのが好ましくないキーワードがランクしていないか確認する
Next steps
- 各キーワードを分析して、それぞれどの競合サイトとトラフィックを競っているか確認する
- 自社にとってインパクトの大きい、もしくは価値の高いキーワードで[キーワードグループ]を作成し、トラフィックの(競合)状況を随時モニターする
[キーワードフレーズ]のトラフィックシェア
この指標は、自社サイトのキーワードフレーズを競合サイトと比較する際に使用します。任意の分析期間で、時間経過による変化を理解することができます。
流入キーワードフレーズのトラフィックシェアを時間経過で確認するには:
- キーワードフレーズ一覧で、キーワード左側の矢印をクリックすると、月別のトラフィックシェア内訳が表示されます。
⭐ プロのヒント
各キーワードフレーズのトラフィックシェア内訳を、自社・競合社の双方について理解することは、業界トレンドを正確に判断する上でとても重要なことです。トラフィックシェアの変化を月単位で知ることで、オーガニック検索のトラフィック量を最大化するSEO対策に役立てることはもちろん、自社が獲得しているキーワードを守ることにもつながります。自社が強いキーワード、競っているキーワード、競合に負けているキーワードをそれぞれ時系列で的確に把握し、戦略に役立てましょう。
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